お金、銀行の歴史。お金=信用
お金=信用が数値化したもの
皆お金だと信じているから成り立つ。お金を増やしたければ、自分の信用残高(無形資産)を増やし、換金すればよい。
【紙幣ができるまでの流れ】
①物々交換
海に近い人は、魚介ばかり。山に近い人は肉ばかり。別な物を食べるため、たまに人が集まり、物々交換をした。⇒市場(イチバ)の誕生
しかし、肉や魚はすぐ腐る。とりあえず皆が欲しがるものに変えておこう。
②稲や布地が代わりに出現
値段の『値』、紙幣の『幣』という漢字に影響。中国では子安貝→お金に関する漢字によく貝が入る。『財』。古代ローマでは塩→英語でsalaryに影響。
しかし、稲や布もあまり長持ちしない。良いものはないか…
③金銀銅が出現
加工が簡単&皆が欲しがる。銀や銅は錆びるが金は錆びない→金が一番値打ちが高い。
しかし、金など重いので運ぶのが大変。盗まれることも心配だ…
④両替商が出現し管理、預り証を発行
両替商それぞれ蔵を持ち、そこに持っていくと保管し守ってくれる、いつでも預り証と交換できる。(安心)
その預り証をそのまま使えば良いんじゃないの!?
⇒紙幣の始まり
銀行の誕生(明治時代)
江戸時代に多数の両替商が集合体を結成。金が大量。紙幣(預り証)を発行。
お金があることを装った悪質な銀行出現!
『やけにお札が出回ってるな…』『本当に金に換えてくれんのか?』
『心配だから今のうちに換えておこう』
悪質な銀行は金を換えられず、倒産⇒取り付け騒ぎ。金融不安発生
『お札を発行できるのは一つにしよう』
中央銀行の誕生
金本位制(金と交換できる)
しかし、経済発展により金の量が足りない。
金の交換無くして、ただの紙になっても、皆が『これがお金だ』と信用しているから、大丈夫じゃない??⇒管理通貨制度に変更
紙幣;国立印刷局(日銀発行)
硬貨;造幣局(日本政府発行)
1万円の製造原価22円
⇒9978円の差益は、貨幣発行益として直接計上しない。日銀券は、債務証書なので負債として計上する。しかし、毎年相当の運用利回りを得ている。
硬貨は、政府の貨幣発行益として計上する。
⇒政府発行のコインが経年劣化し、日銀から戻されると、貨幣回収のために損失を出さないといけないため。