チャートパターン【三尊(ヘッド&ショルダー)】
チャートパターンは、一番高値と安値に注目される。
それは、前回の高値(安値)付近に近づいてくると、それを越えるのかどうかが非常に注目されるからです。
三尊は、Wトップと同じように相場の天井を示すチャートパターンです。
これは、一度高値をつけたが、再度トライしても前回の高値をブレイクすることが出来ずに、下落して反転してしまうチャート。
2度も高値トライを失敗していることから、相場の天井を示すと言われており、3つの高値の山が頭と肩に見えることから、ヘッド&ショルダーと言われている。
Wトップは同じところまで届いたが、三尊では、高値まですら届かない。こんな届きすらしない相場は、
『なんだ届きすらしなかった。こりゃ下がるわ』
と上をみていた人が諦めだし、相場が反転してしまうので、反転のシグナルである。
ここでも重要なのが、ネックライン
山と山の間の谷のラインをネックラインといいますが、これは上昇されている時は、サポートラインとしてみなされています。
しかし、それがブレイクされた時、下落すると考える人が多くなることで、相場が反転してしまうのです。
Wトップと同じで、上をみていた人達が一斉に下を向くので、
『倍返しだぁ!!』
となり、一気に下げ、ネックラインからの上昇幅と同じくらい下げることが多いのです。
普通の三尊のパターン(上昇から下落への転換)をヘッダー&ショルダートップ。その逆を、逆三尊やヘッダー&ショルダーボトムといいます。
三尊パターンの形だけ覚えると陥る相場認識ミス
ネックラインをブレイクした後に、押しをつくり、右の山あたりまで戻ってきてしまった場合、ダウ理論が適用できる。
ダウ理論では、最高値を作った押しを下抜けていると、下目線に切り替わっているため、まだ右の山を越えていないということは、依然として下目線であることに変わりはない。
しかし、戻りが最高値付近まできてしまうと、上目線に変わってしまうので、エントリーは危ない。また、最高値まで到達後に、ネックラインを下抜けても、上目線であるため、また上昇する可能性があるので、エントリーは危ない。
下目線に切り替えたきっかけになった山を超えていない場合は、まだ下目線であるためエントリーはよい。大きい目線に従った方がよい。
基本的に、目線を大事にする。