世界を渡るKAZUブログ

〜知識アウトプットブログ〜

知識労働社会を制するために(PFドラッカー)

・自分の強みだけを伸ばしていく

 どうしても人は自分の長所を見ずに、短所だけに目がいき、大きな時間と労力をかけて、短所を治そうと努力する。しかし、短所は普通レベルまでにしか到達できず、苦しいだけで非効率で非生産的である。長所のみを活かす効率的な組織構造の中では、あなたの短所は誰かの長所なので、非生産的だ。よって、自分の強みをより洗練させていくべきであり、強みに時間とお金、労力をかけていくべきで、短所に貴重な資源を費やしてはならない。

私の資質は、回復志向、未来志向、慎重さ、着想、個別化の5つであるため、その資質に沿った強みを洗練させていくべきだ。

 

・自分の洗練された強み以外の分野でも知識は必要

 昔は、自分の専門分野以外の分野には否定的な専門家が多かったが、今となっては分野と分野を関連付けて発展していかなければならず、一つの分野のみの企業は、廃れていく運命をたどっている。よって、洗練された強みを持っていても、他の分野の知識は知っておかねばならない。資質に沿った強みを2つ以上持つことは困難だが、知識を持つことは容易である。

 

・成果を生み出さず、非生産的なことの時間を徹底的に捨てる

 決して他人に時間を消費されてはいけない。時間は、人生の中で最も貴重で、限られた資源。等しく時間が与えられており、供給することが出来ない。まず、徹底的に自分がどういったタスクに時間を費やしているのか把握する必要がある。

記憶の時間を書き出すのではなく、リヤルタイムで紙に書き、記録する必要があり、最低でも年に2回、1ヶ月は継続して記録する必要がある。そして、何の成果も生み出さず、組織に貢献もなく、非効率的で非生産的なタスクを徹底的に排除していくべきである。

組織の中に属していると、無駄な時間を費やさねばならない場合もあるが、真の成果と貢献のためにも確固たる意志で排除していく必要があり、生み出した時間を全て自分へ投資していかねばならない。

自分の強みは、常に誰よりも洗練されていなければ意味が無い。組織の中で自分よりも洗練されている人が存在する時点で、自分の存在価値は半分以下になる。

 

・『自分は、どう貢献できるのか?』を常に問わなければならない

 自分が何に対して、どう貢献できるかを常に問い、貢献し、価値を提供していくことが最も重要だ。自分がするタスクには、『なぜそれをする必要があるのか?(目的)』も自問自答する必要がある。

 

・自分が貴重な時間を費やすべきタスクの4つの基準

 ①過去じゃなく未来に対しての投資か?

 ②問題ではなく機会に焦点を当てているか?

 ③横並びではなく、自らの方向性に沿うことか?

 ④無難で容易なものではなく、変革をもたらすことか?

『真に意味があることは何か?』『最も重要なことは何か』を意識し、自ら取捨選択をし、意思決定をしていかねばならない。

 

・意図から行動に移すまでが最も困難かつ時間を必要とする

 問題や目標があるとき、どう行動するか決めるだけでは意味が無い。それは、ただの意図であり、それを実務レベルまで明確にし、行動に移すまでが最も労力と時間を必要とする。よって大抵の意思決定が意図で終わってしまう。そのため、いかに素早く実務レベルまで明確にし、早く行動まで移行できるかが最も重要なことだ。

 

・時間は細かくせず、まとめて消費しなければならない

 タスクをこなしたり、実績を作り、成果を生み出すためには、時間を細かく使っても全て無駄になってしまう。一つのタスクが完全に終わるまで、成果が出るまで、時間は大きく費やしていかねばならない。決して中途半端で終わらせてはいけない。一つ一つを確実に完結させ、終わらせていかねばならない。その途中でいかなることも排除する。無駄な時間にしないために。

 

イノベーションの起こす鉄則

 ①小さく始める。いきなり大きくしない

 ②多角化しない。労力が分散する。イノベーションには集中が必要である

 ③未来に対して起こしてではなく、現在に対して変革を起こす必要がある

 ④懲りすぎない。市場に対して変革をもたらし、市場を震源とする。

 

・『何によって憶えられたいか』を常に自問する

 知識社会には、成果と貢献、自己実現が必要であり、自分自身をマネジメントし、自らの成長に責任をもたねばならない。人間の寿命より組織の寿命の方が短くなって現代では、第二の人生を歩む必要がある。

 

・第二の人生設計方法

 ①組織を変える

 ②もう一つ別の組織をもつ

 ③組織を立ち上げて活動する

 これらの条件は、かなり前から準備し、助走が必要なことだ。

 

・教育ある人間は、グローバルに生き、世界市民になる

・多様な知識に精通した博学は必要ないが、我々の知識はより専門家されていくため、多様な専門知識を理解する能力を持つものが知識社会における教育ある人間である。

 

専門知識に対しての接する際の疑問

『何についてのものか』『何をしようとするものか』『中心的な関心事は何か』『中心的な理論は何か』『どんな新しい洞察を与えるか』『それの知らないことは何か』『問題や課題は何か』