各通貨の特徴
USD/JPY
左側の通貨を取引通貨(主軸通貨)右側の通貨を決済通貨という。
通貨ペア表示では、決済通貨で主軸通貨を交換する取引を表す。通貨には昔からの格付けがあり、弱い国の通貨は取引通貨になれない。
※JPYは通貨では弱いので、JPYが取引通貨になることはない。
為替損益やスワップ金利、支払いは決済通貨で行われる。EUR/USDなど決済通貨がJPY以外の場合、受取はその決済通貨で行われるが、自動円転機能により手数料無料でJPYで受け取れる。
取引量が多い通貨ペア
EUR/USD = 28%
USD/JPY = 14%
GBP/USD = 9%
AUD/USD = 6%
USD/CAD = 5%
USD/CHF = 4%
EUR/JPY = 3%
メジャーな通貨
USD、EUR、JPY、GBP、AUD、NZD、CHF、CAD、…
メジャー通貨は、取引量が多く国際市場で取引されている通貨で、24時間取引が可能。
マイナー通貨は、取引量が少なく、限られた地域の市場で取引されているので、値動きが荒くなる可能性や、市場が閉じると取引できなくなることもある。
AUDやCADは、マイナー通貨だったがスワップ金利が高いことから日本人トレーダーが好んで取引することでメジャー通貨になった可能性も。ロングする日本人が多い。
各通貨の特徴
USD
世界の基軸通貨なので、重要があり流動性が高く、どの通貨にも影響を及ぼす。取引の判断材料が多い。為替取引の80%にUSDが絡んでくるため市場参加者が一番注目している。基軸通貨とは、例えばJPYからAUDに交換する時に、直じゃなく一度USDに替えてからAUDに替えることで両替を可能にしている。
また、発展途上国では自国通貨が弱いので、USDが好まれて使用されている。
“有事のドル買い”
世界で使えて安定した価値を持っているので、経済の不安定な状況や災害などが生じた時は、JPY以外の通貨が売られ、USDが買われる傾向がある。
サブプライム問題では“有事のドル離れ”が起こりドル安が進行した。
USDは金価格と逆方向にいく
比較すると鏡のようになっている。金は有事に強くコモディティとしても見られいる。不確実な時期になると投資家は金を買う傾向があり、それがUSDに影響を与える。
米国債と海外債券との金利差が注目されている
大口投資家は常に最も利回りの高い資産を探している。米国利下げか、海外利回りが上がれば、米国資産を売却し、海外資産を保有する。米国債券や株式の売却は、USD売りと海外通貨の買いが必要なため、USDが下落する。
大きな影響要因
通貨政策
米財務省が決定する。要人発言や、強制的な為替介入により動く。
金利政策
FRBによって年8回開かれるFOMCが決定する。利上げ=ドル買い、利下げ=ドル売りが一般的。
景気が良ければ通貨は買われる。各種経済指標により判断。
ドルと円では円の方が世界的に認められている。日本はデフレ状態であるから通貨の価値が著しく下がることはないと考えられているためドルを売って円を買われる傾向がある。また、ドル円は一度動くと一方通行になり直ぐに戻ってこなくなることがあるので、資産配分には注意が必要。最近では米国10年債利回りにも連動している。
取引前にドルの価値が純粋に今上がっているのかどうかみるためにドルインデックスをいると良い。
EUR
USDの次に取引量が多く流動性が高い。上昇下降がはっきり表れやすくトレンドに乗りやすい。ドイツの経済をみる必要がある。市場参加者はEU⇒ドイツ⇒フランスの経済指標に注目している。政治的な統一がなされていないことから政治的リスクが影響を与えやすい。1国の経済状況が通貨の価値を上下させるというよりも、1国の状況がEUの経済状況に波及すると考えられる場合には価値が上下する。通貨の値動きは商品価格と連動する傾向がみられる。各国が外貨準備高をEUR建てに組み込む流れもある。
各国の中央銀行が集まったEUB(欧州中央銀行)により管理されているが、歴史が浅く金融政策における実力が未知数なので、予想しづらい。
米国10年債とドイツ10年債とのスプレッド
ドイツ債が米国債の利回りよりも高く、その差が広がっている場合は、EURの強気を示す。差が小さくなる場合は弱気。
大きな影響要因
USDの変動
USDが売られた際の避難通貨として買われることがある。比較的逆の動きをしやすい。EUR/USDをみておくと良い。
EU主諸国の情勢
ドイツ⇒フランス⇒イタリア⇒スペイン
AUD
資源輸出国通貨なので、原油や金、石炭などの資源価格の影響に敏感。主に鉱物資源。世界第三位の金産出国。コモディティ価格が上昇するとAUDが上昇する傾向。スワップ金利が高いので長期ロングが多い。先進国が低金利政策をやっているため金利差を狙ったマネーが流れる。しかし比較的取引量が少ないので、レンジ幅が大きくなる。少しでも景気の回復の兆しが見えると一気に買われる傾向がある。世界が平和な時は上がる傾向。リスクオン=AUD上昇。リスクオフ=売られる。
オーストラリアの一番の輸出国が、中国であるため、中国の経済状況の影響を常に受ける。アメリカのダウと連動するとも言われ、世界的な景気悪化が少しでも懸念されると、すぐに売られる傾向がある。
サービスを基盤とする経済で、GDPの約80%ほどが金融、不動産、ビジネスサービスなどの産業が占めている。貿易は赤字で、主力が一次品。農作物と鉱物資源で商品輸出の60%以上を占める。そのためコモディティ価格の影響を受ける。
資源大国はインフレや原油高に強い
大きな影響要因
原油、金、鉄などの価格
アジア諸国の動向
主な輸出国が中国や日本などのアジア諸国なので、アジア諸国の経済動向に影響を受けやすい。
NZD
資源輸出国通貨。リスクオン=売られ、リスクオフ=買われる。
先進国通貨の中で最も金利が高い。主に乳製品や肉、農産物を輸出しているので経済が天候に左右されやすく、輸出品の需給バランスが崩れると売られる傾向。コモディティ価格に影響を受ける。農作物の最大輸出国は中国。AUDよりも穏やかでオーストラリアの経済状況の影響を受けるため連動した動きをみせる。
日本時間6時に指標発表があるので、初心者は突然の動きに警戒が必要。
経済規模が非常に小さいため貿易が重要。人口はNYの半分以下。農畜産部門が基盤。商品サービス輸出はGDPの3分の1を占め、羊の輸出量は世界最大。主要な貿易相手国は、オーストラリア、中国、日本。
AUDとの強い相関
オーストラリア経済が好調で、企業が輸入を増やしたい場合、すぐ恩恵を受ける。オーストラリア経済に牽引される傾向。
コモディティに連動
輸出を動力源とし、コモディティが輸出の大半を占めため、コモディティ価格が上昇すると、NZDが上昇する傾向。
キャリートレード
金利動向に敏感。米国が利上げをし、ニュージーランドが金利を据え置くか、切り下げる場合、金利上のNZDの魅力は低下する。
GBP
4番目の取引量。毎年平均2%の経済成長をしている。スワップ金利が高いので、スワップ狙いの人が多い傾向。イギリスの貿易相手国の50%以上はEU諸国なので、EUで良くない話が出るとGBPも売られる傾向。
市場規模が小さく投機通貨として知られていて、だましが多い。AUDやNZDはより金利が高いが、高度に金融市場が発達していない。単位が大きいため変動率は同じでも変動幅は倍になることで、短期間に大きな動きし、ボラティリティが高いため損失も多くなる可能性もある。短期間で効率的に利益を出せるのでプロから絶大な人気がある。レンジ幅も大きいので、他通貨で値動きが無い相場の時にもまとまった利益を得ることが出来る。一方向に走りやすいので値頃感での逆張りは絶対に避けべき。長期的なポジョンには向いていない。レバレッジも低めに設定。
世界最先端の資本市場システムを有し金融と銀行がGDPに大きく貢献。また、石炭や石油などのエネルギー産業も経済を支えている。EU最大の天然ガスの輸出国であり、エネルギー価格の上昇が、英国企業に大きな利益を与える。
英国債と海外債券の金利差
英国債とドイツ国債との金利差は市場参加に注目されており、EUR/GBPフローのバロメーターになり、英国債と米国債の金利差は、GBP/USDフローのバロメーターになる。
大きな影響要因
原油価格
北海油田を持っていて世界第9位の原油輸出国。原油価格の影響を受けやすい。
金利政策
カテゴリー分類(期間、判断材料、収益タイプなど)
投資家か投機家(トレーダー)か
投資の理念
WIN−WINの関係を目指している。自分の投資が将来に価値を生み出す。価値に資金を投じる。長期的な場合が多い。
投機家(トレーダー)の理念
あくまで自己の利益を追求する。価格に資金を投じる。短期売買、ゼロサムゲーム、ギャンブル的、信用取引や先物取引など。
投資期間による違い
短期;〜数週間
中期;数週間〜2年以内
長期;2年〜
トレードスタイルの違い
【短期】
スキャルピング;数秒〜1時間
デイトレード;数時間〜1日
スイングトレード;数日〜数週間
ポジショントレード;数週間〜数ヶ月
【中期】
中期トレード;数ヶ月〜1年
中長期トレード;1年〜2年
【長期】
長期トレード;2年〜5年
超長期トレード;5年〜
※システムトレード;自動売買
利益の取得のタイプ
トレンドフォロー型
今のトレンドに沿った売買をする順張り派の投資家
カウンタートレード型
トレンドの天井や底を判断する逆張り派の投資家
一般的に、トレンドフォロー型はトレンド系指標、カウンタートレード型はオシレーター系指標が向いているとされている。
判断材料の違い
景気、国際環境、政治政策、経済指標、財務体質、利益、成長性など予想して相場を見通そうとする手法。
過去の価格のチャートの動きや出来高、時間軸などからパターンを見出して相場を予想しようとする手法。
収益方式の違い
金融資産からの配当や利子利息、家賃、スワップ金利など不労所得とも言われる。
金融資産の売買による収益。金融資産の価格が変動することで収益を得ることが出来る。
ストキャスティクスの投資戦略(SRV−%K・%D・SLOW%D)
あくまでも過去の値動き
買われすぎ売られすぎをみる。ある期間の中で直近の価格がどのレベルの位置にあるのかを見る逆張り用の指標。今の値がレンジ内で高値なのか安値なのか。
ボックス相場などの一定のレンジ内での変動や、トレンド転換時、相場が強くない時などに非常に明確なサインを示すので有効。
1950年代にジョージ・レインによって考案。
チャート上では2本の動き。種類は2つ。
①敏感なファースト・ストキャスティクス(%K・%D)
②鈍感なスロー・ストキャスティクス(%D・SLOW%D)
スローが一般的で、ファストは、動きが敏感すぎるので、あまり使われない。
%K
ある期間の中の最高値と最安値の範囲で、直近の終値がどの位置にあるのかを示す。
%D
%Kを移動平均化し、動きを平滑化した指標で%Kより遅行する。
SLOW%D
%Dを一定期間(一般的に3日間)で平均化した指標で、%Dよりも遅行性があるが、ダマシが少ない。
※大きな値動きをみる場合、%Kと%Dでは早くダマシが発生したり、敏感すぎて上下に張り付くこともあるので、より滑らかなSLOW%Dを使うとダマシを減らせる。
買いサイン
・%Kと%Dが20%−30%以下(売られすぎ)
・定めた水準を下回った後、%Kか%Dが下から上抜ける時
・安値更新してるのに、%Kや%Dが前の低水準より下回らない時(ダイバージェンス現象)
・SRV%K、SRV%D、SLOW%Dの3本が20%以下で、SRV%DがSLOW%Dを下から上に上抜ける時
売りサイン
・%Kと%Dが80%を上回った時(買われすぎ)
・定めた水準を上回った後、%Kが%Dを下抜ける時
・高値更新してるのに、%Kか%Dが前の高水準より上回らない(ダイバージェンス現象)
・3本のラインが80%以上で、%DがSLOW%Dを上から下に抜ける時
明確な強いトレンドでは、ダマシが多くなる
※上昇トレンドの場合、売りサインでも押し目買いだったり、調整後にさらに高値を更新したりすることもある
※下降トレンドの場合、買いサインでも戻り売りのタイミングだったり、さらに安値を更新したりすることもある。
SRV−K・DとSRV−%K・%Dは計算式が違う指標
SRV−%K・%D
価格に敏感に反応し、激しく動くため比較的タイミングがわかりやすく短期売買に向いている。
欠点
急騰時は指標が天井に張り付くので、買われ過ぎでもさらに高値を更新する可能性がある。急落時も、売られ過ぎでもさらに安値の可能性がある。
SRV−K・D
比較的反応が鈍く、指標がより滑らかになり中期的な方向性がみれるので、中長期的な売買に向いている。
欠点
上昇/下降トレンド時は、売りタイミングや押し目のタイミングが掴みにくくなる。
使用日数(9日間が一般的)
日;9、25、
週;9、13、
一目均衡表の投資戦略
一目で値の均衡状態がわかる指標。買い方と売り方の均衡が破れた方へ相場が動き、一目でそれがわかる。
基準線
過去26日間の最高値と最安値の単純平均で、相場の大勢方向を示す。保ち合い時はダマシも多いが、従えば値幅の大きな波動にタイミングよく、値幅の大きいとこで取れる確率が高い。
転換線
過去9日間の最高値と最安値の単純平均。
基準線より上に抜ければ買い(Gクロス)
逆は売り(Dクロス)
※基準線が上向きじゃないと好転にならない。同じように下向きにならないと、逆転にならない。
抵抗帯雲
先行スパン1と先行スパン2の間に抵抗帯雲をつくる。抜けたら完全な方向転換とされている。
雲の上の場合、相場が上昇と判断し、下にある場合は下降と判断する。
雲が厚い場合、過去の相場のしこり(過去の売買した人)の影響が強く重たいので、トレンド転換するために時間がかかる。薄いと転換しやすい。
遅行線
26日遅行させた線。買い売りのタイミングをみるのに使う。
遅行線が値を抜いている場合、26日間の過去の高値を抜いているためトレンドが強いと判断され好転(買い)、下回る場合(売り)を逆転とする。
波動について
相場の方向性を示す。価格水準や日柄の計算にも欠かせない。
RSIの投資戦略
ある期間の終値をベースにして、上昇変動と下降変動のどちらの勢いが強いのかを見るための指標。
終値ベースの変動幅(上昇幅の累計と下降幅の累計)を合計して、そのうち上昇幅が全体の何%なのかをみる。
50%を中心として、上昇局面は50%以上、下降局面は50%以下で推移しやすい。
一般的に、RSIが70−80%以上で買われすぎ、30−20%以下で売られすぎであると判断される。
短期から中期的なタイミングを捉えるのによく使われる
短期的には14日間の期間設定が多く、75%以上が買われすぎ、30%以下が売られすぎサインとなる。
80%を超えるとその後直近で反落する可能性が高い。
※出来高を伴って上昇を続ける場合、継続するケースもある。
42日線・52日線が70%以上は、直近で高値が近く、70%以下になるとしばらく調整になる向かう可能性がある。
逆張り用として有効な指標
比較的上手く機能するのは、保ちあいの相場や、静かなトレンド。
非常に強力なトレンドにおいては、さらに相場が行き過ぎる可能性がある。
ダイバージェンス現象(逆行現象)
値とRSIの水準が逆行する現象。
※底をつける時、値が前より低いのにRSIが上昇している場合、大きく反発する可能性が高い。
※天井近辺の時、値が前より高いのにRSIが下降している場合、大きく反落する可能性が高い。
使用日数
日足;9,14,22,30,42,52,
週足;9,13,
MACDの投資戦略
Moving Average Convergence/Divergence Trading Method
『移動平均・収束・拡散手法』
MACDとそれを単純移動平均化したシグナルの2本の移動平均線。
相場の周期とタイミングを見る指標。中期的な買場(トレンドの転換など)を見る指標。
MACDの傾きからトレンドを見る手法もある。MACDはダマシが少なく値に対して比較的忠実に動くので人気。
プラス圏内だと上昇トレンドでマイナス圏内だと下降トレンド。0ラインよりもマイナス圏の方が相場の底打ち感が強い。
売買サイン
①MACDとシグナル線のクロス
②MACDとゼロラインのクロス
③MACDとシグナル線の方向の転換
※トレンドが発生しているとき、MACDがその動きに逆行した場合は、相場が変化する可能性が高い。
買いサイン
①先行するMACDがシグナル線を下から上に抜いた時
②その後に2本ともにゼロラインを上回れば信頼度が増す
売りサイン
①MACDがシグナル線を上から下に抜く
②2本がともに0ラインを下回れば信頼が増す
欠点
ジリ安、ジリ高のトレンドの場合
下向きになってもプラス圏内で横ばいになったり、上向きになってもマイナス圏内で横ばいになることがある。
横ばいトレンドの場合
ダマシのシグナルばかり発生したりする。
短期的な激しい動きに対応できない
移動平均線を基にしているだけなので、相場の天井や底など上下が激しい場合は把握できない。
ダイバージェンス現象
値が前よりも高いのに、MACDがその水準より低い現象。(前よりも安値なのにMACDがそれより高い)
※底が近い時、前より安いのにMACDの水準が上の場合、その後大きく反発する可能性が高い。
※天井付近の時、前より高値にもかかわらず、MACDの水準が低い場合、その後大きく反落する可能性が高い。
MACDヒストグラム(棒グラフ)の投資戦略
MACDを補助するための指標でMACDとシグナル線との乖離を棒グラフにしたもの。
MACDよりも早く投資判断が可能
買い場は、ヒストグラムがマイナス圏で山の時(マイナス圏)
売り場は、プラス圏で山の時
増加から減少に変化した時は、売りサイン
減少から増加に変化した時は、買いサイン
ボリンジャーバンドの投資戦略
「価格の大半がバンドの中で推移する」
統計学を応用した移動平均線を基準とする標準偏差。相場のレンジ(値幅)の変動予測として使われる。過去のある一定期間の価格を基にしているので、必ずしも将来の値がバンド内に収まるとは限らない。1980年米国投資家ジョン・ボリンジャーが開発。
バンドの中心の移動平均線から乖離することは少ないという考え方で、高い場合は売り、安い場合は買いという逆張り投資によく使われる。
標準偏差とは、膨大なデータを元に、そのデータが平均からどれだけバラついているのかを表すもの。バラツキが集まる確率をσで表す。
移動平均と値のバラツキの範囲を見る目的があるので、チェックする移動平均線にあわせて計算するのが一般的。(25日移動平均線など)
1次標準偏差 1σ=68.3%
2次標準偏差 2σ=95.4%
3次標準偏差 3σ=99.7%
バンドは収縮と拡散を繰り返す
・バンドの形状で投資を仕掛ける(拡散してるか収縮してるか)
バンドの幅で相場のボラティリティを見る。±2σに接触したとしてもバンドが拡張している場合には注意が必要。
・バンドでリスクの範囲を見る(今バンド内のどの位置か)
値がバンドの外にあるとき、相場やトレンドに大きな変化があったり、突発的な事が起こっている可能性がある。
(例)バンドの収縮が長期間続いている場合、バンドから外れた時、トレンドが変化した可能性が高い。
売買戦略
①値が±2σに達したら逆張りする手法
②バンドが収縮から拡散方向に変わったら順張りする手法
「逆張りで使うべきではない」ジョン・ボリンジャー
・逆張りが成功しやすい場合
相場が静かな時(レンジ相場、規則正しいトレンド)
※失敗しやすい時は、相場急変時、もみ合いから大きなトレンドが発生する時。
・順張りが成功しやすい場合
静かな時から大きく方向性を持って動き出した時
※失敗しやすい時は、規則正しいトレンド、乱高下から落ち着く時。
ファンダメンタル分析における重要経済指標
FOMCの政策金利発表 年8回
FOMCの議事録公表 政策決定後3週間後
米雇用統計 毎月第一金曜 日本時間21:30(夏)/22:30(冬)
- 非農業部門雇用者数(10万人超で好調と楽観視される傾向)
- 失業率
ADP雇用統計 雇用統計の2日前の水曜日
ADP社の民間企業に対する調査レポート。前哨戦
GDP(実質)1.4.7.10月 21−30日
重要視されるのは速報値。重要度;米⇒ユーロ⇒ドイツ⇒フランス
小売売上高 毎月中旬
景気回復の先行指標。個人消費支出の動向。変動が大きい自動車以外のコア部分が重要視される。
②インフレ指数
消費者物価指数(CPI) 毎月15日前後
一般消費者世帯の購買意欲。
生産者物価指数(PPI)毎月15日前後、CPIより早い
食品とエネルギー以外の製造業者の販売価格の動向。
新築住宅販売件数 毎月28日〜4日
中古住宅販売件数 毎月25日ごろ
景気トレンドの先行性。
ISM製造業好況指数 毎月第一営業日
企業の景況感を反映し、50%以上なら景気拡大。
貿易収支 毎月10日頃
輸出金額から輸入金額を引いた収支指標。
鉱工業生産(IPI)米,欧;月中旬、日;月末
鉱業、コンピューター、電化製品、自動車など製造業に属す鉱工業企業の生産動向を指数化した指標。景気循環が製造業部門から始まることが多い。50を上回ると好調。
景気先行指数(CI)
景気の予想を先行化指数にインデックス化した予想指標。
EU
IFO景況感指数
EU最大の経済ドイツの景気動向。ドイツのIFO経済研究所の企業景況感指数、日銀短観に相当。
The Secret
・今のあなたの状態や人生は、過去今までにあなたが考えてきた思考の結果。
・最も考えていることが、現実に起こる。人間は一日に6万回の会話を脳がしている。
『遅れたくない』⇒『遅れたい』
『〇〇さんにこんなことされたくない』⇒『〇〇さんにされたい』
『こうなりたくない』⇒『こうなりたい』
ネガティブなことでも、
それを考えている=現実に引き寄せる
欲しいものが手に入らないのなら、それは欲しくない物ばかりを考えているからだ。欲しいもの、何がしたいか、どうなりたいかだけを考えていれば、引き寄せて、そうなってしまう。
後ろ向きのことじゃなく、全て前向きに考えればよい。
感情も自分の思考が作り出している。
もし気分が悪いのなら、それは自分が感情を害するような思考をしているから。気分が良いのは、良い思考をしているから。
・気持ちが良い状態こそ、自分が最も望んでいる状態。
・気分が悪いのなら、自分が悪い思考をしているという警告だ。
・『今自分がどういう気持か』『何を考えているのか』を頻繁に問い、自分の欲するものに感情移入することが大切です。
・気分転換法
不機嫌になった時に、自分の美しい思い出、将来の夢、笑えた瞬間、自然、愛する人、お気に入りの曲などなど、気分が変わるリストを用意して、焦点を当てるところを変える。
・他人に対して、不親切な考えを持つと、自分がそれを体験する。
最強の力は、愛。
引き寄せの法則は、愛の法則。
・まずお願いをすること。神に、宇宙に。強く
・そして現在形でどうなっているのか書く
・欲しいものが明確でないと、引き寄せの法則が発揮されない
・すでにそれを持っていると信じること。そのレベルまでは、子供のように遊び感覚でリラックスして『何々ごっこ』をする
・それをすでに受け取っていると感じること
・インスピレーションからの行動は、努力を必要としない
・必要なのは、自分自身と物事がそこにあると考える能力
・次の日や今日がどのようになっているのか思案する。
・欲しいものには期待し、欲しくないものには期待しない
・夜寝る前に一日の出来事を振り返り、嫌なことなどは、ワクワクするような喜びち共に再生し直す。
・感謝は、悪い思考を浄化してくれる。感謝すると感謝していることを引き寄せる。既に所有しているものに対して感謝する。
感謝を自分自身の生き方にする。
・欲しいものを手にしている場面を視覚化する
・もしイメージが現実になるのを妨げるものがあるとしたら、それはそのイメージを創った自分自身だけ。
・お金はすでに十分すぎるほどあるという気持ちで常にいる。
・お金がない唯一の理由は、後ろ向きの考えや感情、気持ちが妨害しているから。
・欲しいものを見たら、『私には余裕があり、それを買う力がある』と唱える
・お金を人に分け与える。豊かさについて考える
・ストレスは、否定的な考えから始まる
・自分の望んでいない光景が出てきたら、それは考えを変えて新しいシグナルを発しなさいというサイン
・上手くいっていないことがあっても、不満を言ったり、とがめたりして無駄なエネルギーを使ってはいけない。望むものを抱きしめる。
・敵を賞賛し、祝福する。それがそのまま返ってくる。
・『私は・・・である』アファメーション
(例)私は全てです。私は完璧です。私は強靭です。私には力があります。私は愛情豊かです。私は調和が取れていて、幸せです。
・過ぎ去った苦難は、それが何であれ全てを手放す。過去の誰かに対して恨んだり、非難したりすると、逆に自分を傷つけるだけだ。
渡米心得
・できるだけ印象良く、好意的に、気持ちよく人に接するというのが英語圏でも美徳
・アメリカでは女の子に男性に対してナイスな振る舞いをするように教えられていることもある
・日本の風呂とトイレの感覚は、アメリカにはなく、生理行為として便宜上一緒にしたのもアメリカ。プライベートな空間で、トイレは汚いという日本のような感覚もない。よって個室もなく、ドアがない場合もある。
・アメリカ人は何事においても自らの立場をはっきりと示す。
・アメリカ人にとってフェアであるかは、重要。生まれながらの身分や特権を排除する社会であった。
・アメリカ人は、他人の給料をオープンにして話し、あさましいや慎むべきという考えはない。所得は社会的地位のバロメーターだから。
・アメリカ人は、子供のときから自分で金を稼ぐ習慣をつけるよう教えられる。
・アメリカ人は金銭には細かいし、厳しい。日本より学歴社会。
・アメリカ人の税への関心は並々ならない。自分達のカネと考える
・国土が広く、人手の少なかったアメリカは、主婦も貴重な労働力であったため、家事労働を極力軽減するためにレディメードやファストフードが発達した。
・便利主義のアメリカには、テレビ食もある。
・『握手をすれば5ドル、立ち話は20ドル、弁護士と医者には注意しろ』
⇒何も知らずに、気軽に相談をすれば後で高額の請求書が回ってくる。
・差別に対して神経を尖らせているが、いつもは同民族同士でグループで過ごしている
・1位WASP、2位フランス系ドイツ系、3位アイルランド系、4位ユダヤ人、イタリア系、5位ポーランド系、6位日系、中国、メキシコ系、7位韓国、ベトナム系、8位黒人、プエルトリコ系
3〜4位の序列は明確じゃなく、日系もユダヤ人並に格上げされている。
・偏見、イタリア系は乱暴ですぐ暴力、アイルランド系は大酒飲み、ポーランド系は低能、ユダヤ人は守銭奴、日本人は不可解など
・黒人同士なら良いが、黒人の前でniggerと呼んではいけない
・金や土曜は飲みに行って楽しむが、日曜はスタディデイで勉強している
・アメリカは酒に厳しい。麻薬、酒、セックス、音楽でダメになるとされている
・アメリカ人は良い仕事を求めよく引っ越しをする民族。退職後の老夫婦は過ごしやすい気候、中産階級は物価高より南下する傾向
・英語は男性中心の言葉であり、うかつに喋るとすぐに女性差別主義者のレッテルをはられる
・婦人や若い女性をgirlを使ったら侮辱になり、女性の容姿に関する言葉も使わない。actress waitress以外の接尾が女性形の語は使わない。
・部屋に貴重品は置かない、部屋の番号を軽々しく口外しない、売春婦を部屋に連れ込まない、スーツケースに鍵をかけずに開けたままにしておく、部屋を適当に散らかしておく、何も盗られるものは無いとデモンストレーションしておくのが良い。
・Mugging対処法、持ち歩くのは5〜10ドルくらいでこれくらいやれば無傷で助かる、出し惜しみしたり、これより少ないと刺される。
・常に靴下に5〜10ドル紙幣を潜ませる。カネを持っているような服装は危険。道行く人がMuggingされるのではないかと警戒し、さけて通るくらいの服装が良い。
・アメリカ人は何か問題があると裁判を起こしたがる
・
・
・
投資で成功する法則
成功法則、マインド
・投資家は待つのが仕事。金融商品を売買するのが仕事ではない。
・あらかじめ決めたルールに遵守する。誰が何と言おうが守る。
・他人の投資判断を聞かない。自分以外信じない。左右されない
・決して慣れるな。ポジションをとる時に楽観視するな。いつものように慎重に判断し、ストライクゾーンのド真ん中に来た球だけを打つ
・最悪の状況をイメージしてからエントリーをする。
・利益を出すと、次により大きな損失を出す確率が増加する
・頂上で売ろうとしない。8割くらいで売る。利益を追わない人が勝つ。素人が損小利大を意識していたら負ける。
・上げ下げに対して、一切感情が動かされない。何も感情がない。
・価格は、ただの数字にしかすぎない。惑わされず、本質的な価値を見て判断する
・取引前からナンピンを想定している戦略的なナンピンのみOK。
・ナンピンをすることを想定して、一回の取引規模を増やさず、安全に取引をする。
・利益を継続して上げるようになってしまうと、取引数量を増やしてしまう確率が増える。
・デモ取引を利用する。自分がエントリーしたいと感じたポイントで一回目はデモでエントリーをして、慎重に観察をする。逆に動き、その後のエントリーポイントでリスクヘッジをした取引規模でエントリーする。
・負けたら一旦引く。取り返そうとしない
・一度は必ず返金するようにする。(返金する日時をきめておく)
・30日間は必ずロット固定。焦らない
・
【売買ルール】
・ロットを増やしたくても、すぐに増やさず30日間は必ず固定。
・負けたら一旦引く。取り返そうとしない。
・事前に想定しておいた戦略的なナンピンのみ可能。
・想定外な状態になったら、どんな状態でもすぐに引く。
・他人の投資判断や政府、政治家を信用しない。自分以外信用しない。
・とにかく待つ。無駄なエントリーは死に繋がる。
・エントリーのとき、最悪の状況をイメージする。慣れず楽観視せず、慎重に。
・ルールを守る。死んでも遵守する。
歴史は繰り返す
・ 株式市場や経済において、一部の業種だけが非常に重要になってくることは非常に危険なサイン
・同じことを言い、同じ行動をとることも危機の前兆
・バブルの引き金は欲望
・
情報戦を制することが出来るか
①情報スピード
情報の先行性があればあるほど、大衆よりも早くポジションが持てるため、大衆を置き去りにして勝てる。
②情報量
一般人よりも、一つの事象からどのくらいの情報を得ることができるのかという相対的な情報量と、どのくらいの情報を把握しているのかという絶対的な情報量。
例えば、一つのりんごから、一般人は赤いから甘そうだな。それに対し専門家は、おしりが開いている、蜜がでている。表面の匂いや中の成分などをみて判断できる。一つの事象から取れる情報量が多いことによってリスクを抑えることができる。
購買選択の心理学
・選択肢が増えるにつれ、広範な調査が必要であり、消費者はうんざりする。また、個人に対する失敗の責任が増えている
・自主性は尊重してほしいが、自主性を行使するとなると判断を相手に委ねてしまう
・賢明なる選択の仕方
①目標を設定し、各目標の重要度を決める
⇒まず『自分は何を望んでいるのか』を問う。望みがわかれば、あとは多くの情報源から選択肢を評価すれば良い。
②選択肢を書き出し、目標との整合性を評価
③一つに絞る
・ピークエンドの法則
過去の経験の快苦は、経験のピーク時の感じ方と、終了時の感じ方にほぼ支配される。経験の快適さも最高時と終了時の感じ方で評価される。(終わりよければ全て良し?笑)
・将来の感じ方の予測と、過去に経験したときの感じ方から現在の感じ方を正確に判断できないが、選択を大きく左右するのは、過去の記憶と、将来に対する期待だ。
・親近感は、好みに繋がる
・目立ちやすさ、強烈さ、得られやすさ、などから精神的なショートカットにより思い出しやすく、情報の正確性を間違え、過大評価する。また、選択が多数に支持されているなども影響する。(バンドワゴン効果)
・商品の評価は、置かれている状況、比較されるもの次第(アンカリング)
・一定のリスクや不確実性を伴う選択肢を決定するとき、大きく不確実な利益ではなく、確実で小さな利益を望む。
・損失は利益よりも大きく感じる(プロスペクト理論)
利益や嬉しい結果に繋がる選択では、リスク回避的。損失に繋がる選択では、リスクを受け入れリスク愛好的になる。また、少しでも保有していると損失になるので手放したくなくなる(保有効果)
・選択肢と選択機会の増加は、
①決断する労力、②間違う確率、③精神的な影響が増加
・あらゆるコストを考えると、必要最低限の条件を満たす追求でsatisficerであるべきだ。maximizerは不幸と相関関係にある。追求者は、最高の選択が出来ると思わないことだ。
・消費者にとって重要なのは、客観的判断より主観的判断
・追求者と完璧主義者は相関はあるが、互換性はない。成果に対しては遥かに完璧主義が良い
・選択肢が新たに増えると、前の選択をしなかったことの機会損失も上乗せされ、選択肢を選びにくくなる。
・明らかに劣っている選択肢がでると、裏付けになり選択しやすくなるが、葛藤してしまう選択肢が増えると、全ての選択肢の魅力が低下し、判断できなくなってしまう。また、選んだ選択肢の満足度も低下する。その場合、質問の仕方をプラス面に向ける質問の場合、正当化する理由が見つかりやすい。
・マイナスな感情を持つと視野が狭くなり誤った選択をするリスクが上がり、プラスの感情を持つと、賢明な判断ができ、迅速かつ正確になる。
・間違ったら変えられるとわかっていれば、苦痛は和らぐ
・後悔が強くなると、その正当性に関わらず満足感は低下する
・短期的には行動して失敗した後悔が強いが、長期的には行動せず失敗した後悔がどんどん膨らみ、そっちが大きくなる。
・わずかな違いで逃したニアミスの方が、強烈に悔しくなる。
・悪い結果が後悔に繋がるのは、その行動に責任があるときだけ。
・上昇指向の反実仮想は、次のやる気を鼓舞し、下降指向の反実仮想は、上手くいった感謝を想起させてくれる。
・イメージは、実際の行動と想像上の行動を対比させ満足度に影響する。
・後悔したくないという思いは、意思決定そのものを辞めようとしたり、リスク回避にはしる。
・埋没費用に敏感になるのは、間違っている
・魅力的な選択肢が多ければ、機会費用と後悔する機会も増加する
・順応すれば嬉しい経験による興奮が続かなくなる。慣れにより他の喜びが相対的に低下する
・新たな経験は、快楽水準を変える。
・人間は快楽を感じたがり、消費している時に感じるが順応が始まると快楽は安楽に変わる。安楽に変われば落胆が起こる。特に耐久消費財。
・感謝の言葉を口にする人は、比較的に肉体的に健康であり、将来を楽観し、人生に満足している。また情熱とエネルギーに溢れ、目標を達成していることが多い。
・評価は基準との比較であり、基準設定に言葉が要因の一つ。快楽度が高くなるのは、経験が期待を上回る時で、下回る時は、快楽度が急降下する。
・後悔や順応の影響は、追求者の方が大きい
・選択肢の増加によって期待も増加する
・周囲との比較は、選択の幸福度にプラスをもたらさない
・自らコントロールできないことが、無力感に繋がる
・選択肢が多い社会の方が、自分を責める傾向が強い
対策
・どういう選択が大切かを考え、重要じゃない選択の機会を無くす
・選択肢は2種類までなどのルールを設定する
・最低条件を明確にして、まぁまぁで満足する
・購入するものを決めておく、新しいものに惑わされない
・自分の選択や経験の良い面に最大の感謝をする。
・選択肢の数を減らし、最低条件(満足者の条件)を決める。後悔せず、嬉しい面に目を向ける
・選択のための事前調査や時間と労力を減らす
・快楽が快適さに変化しても満足していられれば、順応による落胆も小さくなる
・本当はどれほど素晴らしいのかを思い起こす
・過剰な期待を抱かない
・周囲と比較せず、自分自身が幸福だと思えるもの、自分自身の人生に目を向ける
・自由になるために選択肢を絞りこむ。規則に従うことになれば、散々意思決定に悩まなくなる
思い通りに人生が変わるというのは、大間違い。
メンタリズム
・嘘をつくと、人間はいつもと違う行動をするので、いつもを知っておく必要がある。女性は、いつもと目線をあわせる時間が多くなったりする傾向がある。
・腕を組んだり、脚を組んだりするのは、拒絶や自己防衛のメッセージ。また手の動きから悟られないように無意識に手を隠したりをする。
・急にセルフタッチの回数が増え、あちこち触る。リラックスしている状態などは、一箇所に落ち着く
・はい、いいえで答えられるのに答えない。質問に質問に返すなど、動揺が文脈に表れる。
・口では肯定的なことを言っているのに、首を横に振っているなど、自信を持った行動が取れない。言葉と行動が一致しない。
・人間は、嘘をついてバレなかった時にホッとして安堵する。あえてプレッシャーをかけ緊張させ、不安や動揺の反応を確認して、その後にわざと知らないフリをして、安堵した反応を読み取る
・嘘をついている時は笑いが出ることが多い。本当に嘘をついていなかったら、猛烈に激怒し感情的になる。
・手で特定のものを強調する、自然に他の選択肢を隠すことで相手に選ばせる。
・人間は、無意識に目に見えている情報に左右され、全体像が見えるものに良いイメージ、隠されていると不信感を抱き悪いイメージを感じる。よって手や影で隠したりすることで相手を誘導できる。
・いかに自然に相手のテリトリーに入り込むか、自分のテリトリーに招き入れるかがポイント。相手に何か渡してもらったり、相手を動かすことが良い。
・自分の好きなように自由に行動し、相手の脳みそを混乱させ、受動的な状態にして場の主導権を得る。(カタレプシー)
・相手の動きを換気することで印象操作できる。
・相手の目を5秒以上何も言わずに見つめると、特別な感情を相手に伝えることが出来る。ネガティブな感情を持たれていれば、気持ち悪いなどと思われてしまう。
・褒める時は真逆の印象を褒めると良い
・相手が欲しいものや求めていることの関連ワードを間接的に入れてリンクさせる
・物の配置の仕方で印象付けをする
・左から右に動作をした方が伝わりやすい。聴覚は説明する時は右耳、感情に働きかけたい時は左耳に。
・相手の性格から考えそうなことを、さも自分の考えのように言うことで、カリスマ性がでる。
・2人だけの秘密を作る
・
知識労働社会を制するために(PFドラッカー)
・自分の強みだけを伸ばしていく
どうしても人は自分の長所を見ずに、短所だけに目がいき、大きな時間と労力をかけて、短所を治そうと努力する。しかし、短所は普通レベルまでにしか到達できず、苦しいだけで非効率で非生産的である。長所のみを活かす効率的な組織構造の中では、あなたの短所は誰かの長所なので、非生産的だ。よって、自分の強みをより洗練させていくべきであり、強みに時間とお金、労力をかけていくべきで、短所に貴重な資源を費やしてはならない。
私の資質は、回復志向、未来志向、慎重さ、着想、個別化の5つであるため、その資質に沿った強みを洗練させていくべきだ。
・自分の洗練された強み以外の分野でも知識は必要
昔は、自分の専門分野以外の分野には否定的な専門家が多かったが、今となっては分野と分野を関連付けて発展していかなければならず、一つの分野のみの企業は、廃れていく運命をたどっている。よって、洗練された強みを持っていても、他の分野の知識は知っておかねばならない。資質に沿った強みを2つ以上持つことは困難だが、知識を持つことは容易である。
・成果を生み出さず、非生産的なことの時間を徹底的に捨てる
決して他人に時間を消費されてはいけない。時間は、人生の中で最も貴重で、限られた資源。等しく時間が与えられており、供給することが出来ない。まず、徹底的に自分がどういったタスクに時間を費やしているのか把握する必要がある。
記憶の時間を書き出すのではなく、リヤルタイムで紙に書き、記録する必要があり、最低でも年に2回、1ヶ月は継続して記録する必要がある。そして、何の成果も生み出さず、組織に貢献もなく、非効率的で非生産的なタスクを徹底的に排除していくべきである。
組織の中に属していると、無駄な時間を費やさねばならない場合もあるが、真の成果と貢献のためにも確固たる意志で排除していく必要があり、生み出した時間を全て自分へ投資していかねばならない。
自分の強みは、常に誰よりも洗練されていなければ意味が無い。組織の中で自分よりも洗練されている人が存在する時点で、自分の存在価値は半分以下になる。
・『自分は、どう貢献できるのか?』を常に問わなければならない
自分が何に対して、どう貢献できるかを常に問い、貢献し、価値を提供していくことが最も重要だ。自分がするタスクには、『なぜそれをする必要があるのか?(目的)』も自問自答する必要がある。
・自分が貴重な時間を費やすべきタスクの4つの基準
①過去じゃなく未来に対しての投資か?
②問題ではなく機会に焦点を当てているか?
③横並びではなく、自らの方向性に沿うことか?
④無難で容易なものではなく、変革をもたらすことか?
『真に意味があることは何か?』『最も重要なことは何か』を意識し、自ら取捨選択をし、意思決定をしていかねばならない。
・意図から行動に移すまでが最も困難かつ時間を必要とする
問題や目標があるとき、どう行動するか決めるだけでは意味が無い。それは、ただの意図であり、それを実務レベルまで明確にし、行動に移すまでが最も労力と時間を必要とする。よって大抵の意思決定が意図で終わってしまう。そのため、いかに素早く実務レベルまで明確にし、早く行動まで移行できるかが最も重要なことだ。
・時間は細かくせず、まとめて消費しなければならない
タスクをこなしたり、実績を作り、成果を生み出すためには、時間を細かく使っても全て無駄になってしまう。一つのタスクが完全に終わるまで、成果が出るまで、時間は大きく費やしていかねばならない。決して中途半端で終わらせてはいけない。一つ一つを確実に完結させ、終わらせていかねばならない。その途中でいかなることも排除する。無駄な時間にしないために。
・イノベーションの起こす鉄則
①小さく始める。いきなり大きくしない
②多角化しない。労力が分散する。イノベーションには集中が必要である
③未来に対して起こしてではなく、現在に対して変革を起こす必要がある
④懲りすぎない。市場に対して変革をもたらし、市場を震源とする。
・『何によって憶えられたいか』を常に自問する
知識社会には、成果と貢献、自己実現が必要であり、自分自身をマネジメントし、自らの成長に責任をもたねばならない。人間の寿命より組織の寿命の方が短くなって現代では、第二の人生を歩む必要がある。
・第二の人生設計方法
①組織を変える
②もう一つ別の組織をもつ
③組織を立ち上げて活動する
これらの条件は、かなり前から準備し、助走が必要なことだ。
・教育ある人間は、グローバルに生き、世界市民になる
・多様な知識に精通した博学は必要ないが、我々の知識はより専門家されていくため、多様な専門知識を理解する能力を持つものが知識社会における教育ある人間である。
専門知識に対しての接する際の疑問
『何についてのものか』『何をしようとするものか』『中心的な関心事は何か』『中心的な理論は何か』『どんな新しい洞察を与えるか』『それの知らないことは何か』『問題や課題は何か』